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製版も、色の調合も、プリントも
アルチザンギフトのつくり方

皆さん、アパレルのプリントがどんな工程でされるかご存知ですか？
今回の日記は「アルチザンギフトのつくり方」がテーマ。
意外と知られていない制作の裏側をお見せします。

版のベースになるメッシュ張りも
丁寧にコツコツと手仕事で

まずは最初に版づくり。アルチザンギフトでは主に、シルクスクリーンプリントという技法を用いています。シルクスクリーン用の版づくりは、枠にメッシュを張るところからスタート。このメッシュにインクの通る部分と通らない部分をつくります。このメッシュ張り、実はなかなか難しい。上下左右、しっかりと同じテンションで張らないと、弛みが出てしまいます。メッシュの張りがプリントの仕上がりにもつながりますから、重要な作業なんですよ。地味ですが。版づくりをイチから自社で行っているとことは、そう多くないと思います。

デザインに合わせてインクを調合
インクに囲まれた空間が好き

つぎはインクの調合です。私たちの工場には数えきれないほどのインクがあります。写真を見てみてください。すごいでしょ？棚にズラリと並んでいて。なかには、「美術家さんのアトリエみたい」なんて、ステキな表現をしてくださった方もいます。見ての通り、とても雑多な空間ですが、私たちはこの場所が好きです。プリントはインクがあってこそ、ですから。プリントをする際は、これらのインクをデザインに合わせて調合します。たくさんの調合カルテを持っていますが、微妙な調整は私たち職人の腕の見せどころです。

突き詰めると奥が深い
シルクスクリーンの手刷り

最後はプリント。アルチザンギフトでは製品を手刷りしています。スキージというヘラ状の板で、一枚一枚刷っていきます。スキージ、この機会に覚えてください。さて、プリントの工程で大切なのは素早さと正確さです。インクは時間が経つと粘度が変わってきます。粘度は色合いに影響するため、スピードは欠かせません。また、正確さはご想像の通り、デザインを忠実に再現するために必須です。特に複数の色を重ねるプリントでは、多少のズレが致命的になってしまいます。「素早く、かつ、正確に」。シンプルですが、突き詰めると奥が深いです。